桜と鉄道の風景#5(樽見鉄道)

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ホームに散り積もった桜を舞い上げながら、樽見方面に出発する車両。
この青地に赤白ストライプは樽鉄オリジナルカラーなので、ずっと撮りたいと思いながらも、訪れた時は入庫してて撮れませんでした。今回ようやく念願叶いました♪
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発車直後に桜が散ってきたので、素早くピント操作して2パターンをショット。
それにしても大垣方面行の車両はすっごい混雑です!昨年の桜ダイヤでは二両編成だったけど、今季は車両修理の為一両で運行してる影響だとか。
桜ピークの土日は鉄道会社・観光客の両方が大変だったでしょうね。皆さんお疲れ様でした。

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この樽鉄オリジナルカラーを撮れるまでには、ガッツリ撮り鉄目的の訪問3回掛かりました。ちなみに郡上八幡の行き帰り、養老鉄道・養老駅訪問の寄り道も合わせて細かく数えると、今回は6回目の訪問なのです。
それでようやくの遭遇ですからテンション上がるってもんです♪
ラッピング塗装の車両も華やかで好いけど、ローカル鉄道のオリジナル塗装には、これまで廃線になり消えていった多くの鉄道風景に思いを馳せて、重ね見てしまいます。樽鉄の鉄道風景が無くなってしまいませんように願うばかりです。

私が外部リンクしているHPに「JR三江線」があります。広島~島根を108キロ超の鉄路で結んだローカル鉄道でしたが、先月末に廃線となりました。
90人/一日に満たない利用客数の赤字路線なので、その単一的な数字だけを見れば仕方ないとも取れますが、しかしながら小さな私鉄と違ってJR西日本という太い屋台骨を持つ会社の地方路線ですから、新幹線などで儲けた莫大な利益を分配して、この路線…いや言い換えれば「公共鉄道を利用せざるを得ない一日90人の利用者を助ける」のが筋だったと思うのです。

なにの筋か?と言うと、元国鉄は国民の税金(当時の先進国からの借金)で作った政府出資の鉄道公社であるにも関わらず、黒字路線と赤字路線とを数字で単純比較して国鉄時代から赤字路線を切り捨ててきました。それは一般的な会社なら至極当然にみえますが、国鉄は公社であり公共交通網なのですから、黒字路線・赤字路線の損益を補間しながら運営する使命があり、それが公共鉄道の特質である筈です。その大前提を理解せずに無計画に借金を投入して全国に線路を張り巡らせ(もちろん公共事業で儲けたい思惑もあったが、それも税金だからね)、計画性無い運営と鉄道路線網拡大を続けた結果、累積債務を約37兆円ほどまでに膨らませました。そして最終的に収集つかなくなったので、国鉄(要は国)はその累積債務を国民に負担させて借金チャラにしたのです。

その代わりに民営化して合理化するからと、なんとなく耳障りの良い体裁だけを整えたJRグループが発足したけど、その実態は元国鉄の事業団(要するに国)がJR全株を保有する団体という始末で、それが解消されても尚、完全な民営化はつい10年程前の事だったという背景があるわけです。今も本州JR三社以外に投入されてる国からの助成・補助金は有るわけですが、今回の三江線は不運にもJR西日本なのでした。
となると儲からない地方ローカル路線を抱えたJR西日本は、正直不運だったと言わざるを得ないのも少しだけは理解します。

が、しかし新幹線電車の新規開発やリニアモーター鉄道の開発(リニア鉄道研究は国鉄時代1962年からで、民間後はJR東海に移管)など、今すでに儲けてる路線はもちろん、今後儲けられると国が頑なに考えるリニア開発には、補助金が投入されていた事実があり、今後は更に増える方向といいます。国が率先して大都市間鉄道開発に過剰投資するのだから、地方と大都市の鉄道交通格差はより広がって当然なのです。そんな国鉄をダメにした国(政権与党・野党ともに)は公共鉄道交通の使命と特質を未だに理解してないにもかかわらず、補助金などの取り決めや公共交通網の在り方に拘わるのは、どう考えても根本的な間違だとしか言いようがありません。

三江線に話を戻すと、そこがJRになろうが儲からない路線なのは国鉄時代を見れば百も承知の事で簡単に予測できた訳です。なのに民営化後の今まで30年は何をしていたのでしょう?まさか地方過疎化ではなく、突然に人口増加に転じ乗客が増え黒字路線化するとでも思ってたのでしょうか?
でないのなら国内需要だけでなく海外旅行者も対象に、日本のローカル線を楽しんで貰えるような発想、例えば「観光列車路線特化に近い運行にして、しかし通勤通学など地域生活者の利用しやすい仕組み」で路線運営の再構築に取り組むなど投資して、自然に恵まれた108キロの鉄道を活用するなど方法はあったでしょう。だって30年もの時間があったのですから。

国鉄がJRとして生き残れた事は、言い換えれば国鉄を作ってきた国が、国民に助けられたという事でもあります。そんな経緯を含まえて述べると、今回の三江線廃止は国鉄を表面上の民営化させた時と同じ発想…つまり地域の人たち(国民)に負担を押し付けて、事業者(国)の旨味はきっちり残す結果に終わらせました。あの時「国民が莫大な借金を肩代わりし、更に今も税金が投入されてるJRグループ鉄道」であるのに、そのグループの一部が「いや、うちは完全に民間会社だし儲からない路線は廃線にします」と言い、そうなる事が見えていた国(野党与党ともに)は「国は関われない事」として、その問題に取り組まなかったのが、私が言うところの大きな筋違いという事であります。


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by hanashigai | 2018-04-16 12:00 |  ├ ナガテツ・タルテツ | Trackback | Comments(2)
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Commented by G7_2007 at 2018-04-16 22:56
やっぱり樽見鉄道はこの車両カラーですよね!!
できれば行先表示もアナログの方がいいんですけどね...
三江線のことは知りませんでしたが、ローカル線がどんどん無くなっていくのはホントに悲しいですね...
Commented by hanashigai at 2018-04-17 13:06
>G7_2007さんへ
ようやくの樽鉄オリジナルカラーだったので嬉しかったです。
おっしゃるようにLED行先表示は悩ましいですね。手持ち80-200装着は常に1/300秒以上を目安にしてたので仕方ないと割り切ってました。
樽鉄もかなりの存続危機の中ですから撮れるうちにと思ってます。
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