根尾谷淡墨桜

春の樽見鉄道を訪れたなら同時に来ない訳にはいかないのが「根尾谷薄墨桜」です。今回はシーズン真っただ中なので、昼はタルテツに集中し敢えて夜桜訪問と決めていました。
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漆黒に浮かび上がる薄墨桜は、威厳の風格を放っておりました。神々しさすら感じる佇まいです。
そして明るすぎず暗すぎずの照明も絶妙だと思いました。

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天気が良かったのでライトアップ消灯後は星空と絡めて撮ってみました。
岐阜か名古屋か分かりませんが南の空に街灯りが被るので、それの影響が少ない方角を撮っています。※花がピンク色の部分は公園街灯の色カブリによるものです。


根尾谷薄墨桜は1922/10(大11)に他の五つの桜と共に国の天然記念物に指定された日本五大桜(※1)で、日本三大巨桜の一つでもあります。
樹高16m・幹囲9.9m・枝張り東西27.6m・南北25.0m(2009/5測定)もある巨大な彼岸桜で樹齢1550年(推定)になります。
桜の開花時期は夜間ライトアップもありシーズン中に昼夜大勢の花見客が訪れる此処は、この桜を中心に根尾谷薄墨公園が整備済みで樽見鉄道樽見駅が最寄交通駅となっています。マイカーの場合は国道157号線(本巣縦貫道路)でアクセスできます。

※1=日本五大桜:三春滝桜(福島県田村郡三春町)・石戸蒲サクラ(埼玉県北本市)・山高神代桜(山梨県北杜市)・狩宿の下馬サクラ(静岡県富士宮市)根尾谷の薄墨桜(岐阜県本巣市)

根尾谷薄墨桜は1948年(昭23)文部省の調査で枯死目前と認定されていたが、同年秋に管理者の根尾村が主体に再度詳細な調査を行い回生可能と断定。翌年3月から約一か月間を掛けて土壌入れ替え・白蟻駆除、そして238本もの山桜の若根を根接ぎする等の大掛かりな桜回生施術処置を施した結果、薄墨桜を蘇らせる事を成功させました。
しかし伊勢湾台風1959年(昭34)の被害で再び樹勢が衰えていきます。1968年(昭43)から手厚い回復保護が施され、再び樹勢を取り戻したそうです。
それ以来この桜の保存には国・県からの補助金交付も受けられるようになり、その後はさらに1989~1996年(平元~平8)まで計4回の樹勢回復施術処置をされた歴史があります。

長年を掛けて多くの人々の支えを得られた根尾谷薄墨桜は、今年もそれに応えるように美しい花を咲かせていました。


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by hanashigai | 2018-04-21 12:00 |  ├ 郡上・東海北陸 | Trackback | Comments(2)
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Commented by dima02 at 2018-04-21 18:41
これだけの古木となるとさすがに何本もの支えで保持されてますね。
よくぞここまで生きて来たと感心します。
どれほどの人に囲まれ、どれほどの歴史を見て来たのでしょうね。、
Commented by hanashigai at 2018-04-21 20:39
>dima02さんへ
上空に伸びる気でなく横に張り出す桜は、樹齢と共に自らの枝を支えきれなくなってしまうのですよね。
生物の進化を考える珍しいというか、まだまだ進化途上なんだろうという気がします。
1500年の途方もない時間を生き抜いてる桜、この地域のみならず多くの日本人に愛されて幸せですよね。
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