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大津祭・宵宮♯3


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夜の帳が落ちるのと入れ替わるように祭提灯が色鮮やかになって曳山が華やかに美しく浮かび上がってきました。
空に青色が残る僅かな時間帯の祭り風景の美しさは息を呑む程と言っても決してオーバーではありません。
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各曳山では祭囃子の音色が響きます。
くじ取り式の晩から約10日間、小さな子供からベテランの大人の囃子衆が、各引山町会所でお囃子の稽古に励んで、宵宮の曲目「ヨイヤマ」を披露します。
「ヨイヤマ」は本祭での演奏はなく、また大太鼓が使われるのも特徴なのだそう!
二日通して観覧できれば曲目の違いも楽しめるのですね♪

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まだ終わらないどころか、始まったばかりの大津祭・宵宮に後ろ髪を引かれながら帰路に着きました。
来年は宵宮と本祭をがっつり堪能したいと思っております。


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大津祭は大津市京町の天孫神社(四宮神社)の祭礼。過去には四宮祭の名で親しまれ、現在は湖国三大祭りの一つとされ「国重要無形民俗文化財」の指定も受けている。
祭りの起源は厳密には分かっておらず1598~1624年と考えられており、また豪華絢爛な曳山はいずれも江戸時代に製作されたもので、祭りを重ねるごとに曳山を徐々に増やし、現在までの曳山が揃うまでには約141年間の歳月を要したそうだ。
本祭では13基の曳山がお囃子とからくりを演じながら市内を巡航し、粽を撒いて湖国の繁栄を願う盛大な祭りである。
※写真は2017年の曳行順に左から並べられた厄除け粽。

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by hanashigai | 2017-10-15 19:00 |   ├ 関西の祭り   | Trackback | Comments(4)

大津祭・宵宮♯2

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いつの間にやら霧雨は止んで濡れた地面が乾いてました!大津祭は晴れ空を呼ぶ祭りなのだそうです\(^o^)/
日が暮れる頃、13基の曳山と曳山町の祭提灯が灯り、あちらこちらから太鼓に笛の祭囃子が聴こえてきます。音色に誘われてか?次第に見物客も増え始め、あたり一帯がより一層祭りムードに染まっていき、宵宮らしい風景が作られていきます。

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それにしても、この大規模で優雅な大津祭を今まで一度も訪れていなかったのは勿体無いことでした。
宵宮は混むとは云っても身動き取れなくなるような混雑ではなく、それどころか私の基準では「がら空き」状態。
ゆっくりマイペースで祭り見物を楽しめますし、中には埒で囲まれてない曳山も多くあり、貴重な装飾の数々を充分に観察し堪能することができました♪

滋賀県大津市・大津祭は、岐阜県高山市・高山祭と同じく、祭り会場全体が大らかな雰囲気でとても心地好い印象のお祭りです。
我先にと事を先急ぐような方も見掛けませんし、全く見ず知らずの他の見物客さんとも和やかに接する事ができました。
かねてから思っていますが「祭り風景の美しさ」と云うのは「見物客も含めて一緒に作る風景」であると改めて実感した次第です。

ただし本祭の曳山巡航には十数万人もの見物客になるそう!曳山からは粽を撒くのが恒例で、それを求めて観客が殺到するのでパンフレットには安全への注意書きが記されています!粽の争奪戦は相当に熾烈なのでしょうね。



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by hanashigai | 2017-10-12 19:00 |   ├ 関西の祭り   | Trackback | Comments(4)

大津祭・宵宮♯1

一週間前に行った「有松まつり」のレポも書き終わらないうちですが、昨日、滋賀県大津市の「大津祭・宵宮」に訪れましたのでその様子を紹介いたします。
隣県で開催されるにも関わらず初見物です!祭り会場へは道中が混雑するのでなんとなく敬遠してたお祭りです。
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会場に到着した14時前はまだ小降り雨…全く勝手がわからないままに祭会場を歩いていくと、通りのあちこちでお囃子が鳴り、曳山が曳かれていく場面に遭遇♪※曳行は翌日の本祭が本番ですから、それの試し曳なのか?ある程度進むと引き返していました。
本祭の日は仕事なので、この日に曳行の雰囲気を味わえラッキーでした。
そして天孫神社の境内では祭風情を盛り上げる露天屋台も出ていて賑やかです!

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京都の祇園祭でもそうですが、曳山などの巡行では近くに寄るよりも、見物客越しに眺めたり撮るのが好きです。
お囃子の演奏が徐々に大きくなり、路地の建物の陰から大きな曳山が現れる瞬間の迫力、そして曳山が通りの奥に消えても尚、お囃子が聴こえ徐々に遠ざかって行くような、祭りの余韻が漂うのを感じて楽しむのです。

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粽などを販売していた祭乙女がやたら可愛いので一枚お願いしました♪お二人の可愛さに引き寄せられ、粽を購入するオジサンは多いことでしょう。
もちろん私もその一人だったのは言うまでもありません(人´∀`)

後日#2も掲載します、引き続きお付き合いください。


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by hanashigai | 2017-10-08 19:00 |   ├ 関西の祭り   | Trackback | Comments(4)

長浜曳山祭と湖北の桜

久しぶりに青空が広がった4月13日、両親を連れて滋賀県湖北の桜景勝地「海津大崎」「奥琵琶湖パークウェイ」へ。
両方共に花の見頃を迎えてて好い花見となりました♪
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お昼を食べて無かったので湖の上をぐるりと回って長浜市にお邪魔する事に。
長浜駅周辺に来るとカメラ片手の人が多くて、なんとな~く賑やかな雰囲気!何故だろう!?と思っていると「長浜曳山祭り」開催中でありました。

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そうと分かれば祭を観覧しないで帰る訳にはいきません。
食事をサッと済ませて長浜の町を散策する事にしました・・・が、全く勝手がわからずウロウロしてると祭法被を羽織った子供を発見。
後をついて歩けば祭り会場だろう?と云う事で、辿り着いたのが大きく立派な山車の前。

既に大勢の観覧客と写真家が待機しており、祭衆の方に尋ねると、間もなく「子ども狂言(子ども歌舞伎)」が演じられるとの事で丁度良いタイミングでした♪
山車の周囲をぐるりと一周して何処から観ようか考え、町の方に舞台横から観るのは失礼でないか?を確認してから、正面ではなく横から観覧することに。
舞台である曳山との距離が近いので演者の表情や細かな仕草も観れそうなのと、正面より観客が少ないので動きまわって撮れそうと判断しました。
コンデジXZ-2と15-30ミリレンズのカメラだったのも理由です。

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長浜曳山祭の曳山(山車)はそれ自体が子ども狂言の舞台として造られています。
一風変わった独特の形は「下山」と呼ぶ台車、「舞台・楽屋」の真ん中の層、そして囃子演奏の部屋「亭(ちん)」の三層構造からなり、上写真の諫͡鼓山(かんこざん)からその特徴が伺えます。※諫鼓山の演者11名が勢ぞろいし座ってるので曳山の大きさが想像頂けるのではないでしょうか?
そして見るからに豪華絢爛な曳山、そのどれもが重要な歴史文化財でもあります。
例えば諫鼓山、曳山本体は1774年(安永3年)、亭は1818年(文政元年)、舞台前柱は1843年(天保14年)建造という物で、装飾の胴幕や見送り幕等も合わせて大変貴重な文化財品の塊と云えます!

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くじ取り式で一番くじを引いた壱番山の諫鼓山では、舞台幕開けの三番叟(さんばそう)が演じられました。
舞台袖を歩いて舞台に上がる三番叟の演者は、なんと若干10歳の男の子!!

そして壱番山の子ども狂言「花祭長浜城~歌劇フィガロの結婚より~」が4歳~12歳の演者たちによって演じられていきます。
この子ども狂言(子ども歌舞伎)の響きから連想してた「幼い子供達のお遊戯会的なイメージ」が、好い意味で木っ端微塵に砕かれて吹き飛ばされました。
子供たちの芝居演技は想像を遥かに超えた本格的なもので、私はすっかり長浜曳山祭の子ども狂言に魅了されてしまったのを此処で打ち明けます(人´∀`).☆.。.:*・゚

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長浜曳山祭は子供から大人まで町全体で祭をつくっているのが伺えます。

まだ幼い男子たちが演じる子ども狂言が本当に素晴らしいので、そこだけに注目しがちですが、囃子(しゃぎり)を奏でる子供達(女子も含まれる)も祭りに欠かせない存在♪赤い祭法被を羽織った囃子方が亭や曳山の周りで囃子を演奏します♪♪

そして曳山の舞台袖では祭衆の大人が子供の芝居を見守りながら、同時に舞台袖の保持をされたり、舞台裏の楽屋では衣装替えや化粧等の手伝いで忙しくされてます。
もちろん直接に祭りに関わる方々はそれだけではないのは云うまでもなく、また大勢の観衆は声援で役者の子供たちを元気づけ拍手で演技を褒め称えます。

そんな祭りを創る一体感を眺めているのがとても心地好くなると同時に、こんなに素晴らしい祭が隣県にある事を知らずにいたのが恥ずかしくなりました(汗)

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夜には山車に提灯が飾られるそうでしたが翌日の予定を考慮して、後ろ髪を引かれつつ帰路に着きましたが、花見に加えて長浜曳山祭までも楽しめたので大満足♪春爛漫の素晴らしい一日となりました。

思いがけず偶然に観覧できた「長浜曳山祭」は開催日が「高山春祭」と重なるのが悩ましいですが、また再び訪れたいです\(^o^)/
※本年はユネスコ世界文化遺産登録の記念として、15日に曳山13基全てが曳き揃いするのが注目でしたが、それには訪問できなかったのが悔やみどころであります(T_T)

長浜曳山祭(ながはまひきやままつり)は約400年を遡る歴史ある日本の祭りで、滋賀県長浜市の長浜八幡宮に奉納される春例祭(4/9~4/16)で、日本三大山車祭(京都/祇園祭・岐阜県高山市/高山祭)のひとつでもある。
1979年には国重要無形民俗文化財に指定され、昨年秋にはユネスコ世界無形文化遺産「日本の山・鉾・屋台行事(全国33件)」にも登録。

祭りの中心となるのが曳山行事。13基ある曳山(山車)のうち12基の各曳山には舞台があり、そのうち4基が毎年交替で出番山を務め曳山の舞台上で子ども狂言(子ども歌舞伎)が上演され、それが祭の軸となる行事のよう。(※狂言を上演しない曳山は暇番山(かばんやま)と云い山蔵の前に展示される)
※現在13基ある曳山は1745年(延享2年)高砂山が始めで、全ての曳山が揃うのは1829年(文政12年)の事!それぞれ如何に手の込んだ職人技がなされているかが御想像戴けるのではないでしょうか?
4月14日には出番山4基と長刀山が長浜八幡宮前へ曳行され、夜間には曳山の提灯が燈るなか各行事が進められ、その幻想的で美しい光景に魅了されるファンも多いと聞きます。

地元の方に伺った話では、曳山の一つ鳳凰山の見送り幕が京都祇園祭の鶏鉾と対(一枚を裁断して京都に売り渡した物)だったり、曳山の装飾彫金修理の多くは現在は京都の職人が手掛けているのだそう。

地元の方々からお話をお聞きし、更に資料を参考にして長浜曳山祭への興味は深まるばかり♪今季は祭りの片鱗に触れただけですから、次回はもう少し余裕をもって訪れるつもりです。

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by hanashigai | 2017-04-22 19:00 |   ├ 関西の祭り   | Trackback | Comments(6)